
2025年10月30日から11月1日まで、ベトナム・ホーチミン市のSECC(Saigon Exhibition & Convention Center)にて、コーヒー、紅茶、ベーカリー分野を代表する展示会「Coffee Expo Vietnam 2025」が開催されました。
国内外から多くの出展者および来場者が集い、業界のネットワーク構築、知識の共有、最新商品の発表・商談が活発に行われました。


会場に入るとすぐに、イベント特有の活気ある雰囲気を感じました。
年間を通して暑いホーチミンでは、飲料関連のブースが特に注目を集めていました。
その中でも、入口付近に位置する「BELGO」ブースは、ブランド名のアルファベットをかたどったLED看板と、冷えた飲料を展示するカウンターによって、ひときわ目を引く存在となっていました。

次に目に入ったのは、コーヒー豆を展示しているブースでした。
装飾はシンプルでしたが、コーヒー色のテーブルクロスが印象的で、展示会のテーマによく合っており、来場者の関心を引いていました。

コーヒーに加えて、ここ1年ほどでベトナム市場で人気が高まっている抹茶関連のブースも見られました。具体的には、抹茶を点てるための道具が展示されていました。
明るい色調のデザインで統一され、淡い木目の展示棚や、抹茶を点てる工程を写した写真が壁に飾られており、全体的に清潔感と統一感のある印象的なブースとなっていました。



しかし、最も注目を集めていたのはスイーツ関連のブースでした。
本物の菓子店のように丁寧に作り込まれており、パステルカラーを基調とした甘い雰囲気の装飾が印象的で、ひと目でお菓子のブースと分かるほどでした。
その可愛らしいデザインと世界観が、多くの来場者の目を引いていました。

また、同じ会場内ではバリスタコンテストも開催されており、参加者や来場者にとって大きな関心と楽しさをもたらしていました。
実際にその場で行われる競技が、イベント全体の活気をさらに高めていました。
今回の「Coffee Expo Vietnam 2025」では、ベトナムのコーヒー市場の活気と多様性を感じることができました。各ブースが工夫を凝らした展示を行っており、業界の発展とトレンドを知る良い機会となりました。
(文■ファム・ティ・トー・リン)
